当蔵では、地産製造の一貫した酒づくりに注力しています。安心安全で高品質な地元産酒米の安定確保を目指し、地元農家と共同で農業法人かなうカンパニーを設立、国内農業の抱える高齢化・後継者不足等の問題から、効率性で淘汰されやすい中山間地の農地で自社栽培米を耕作しています。
当蔵の田んぼは、飯豊山系の清冽な伏流水に恵まれた豊かな土地にあります。
当蔵では「純米大吟醸 初花」「特別純米 初花」「金升 朱ラベル」で、自社栽培米「越淡麗」を使用した製造をしております。
また、地元商工会議所青年部の発案により平成15年(2003年)から、「おれたちが仕込んだ酒」プロジェクトが始まりました。参加者の皆様に酒米「五百万石」の田植え、稲刈りといった農作業から、仕込みにいたるまでの酒づくりのプロセスを体感、共有していただいております。当蔵の地産製造の取り組みを理解していただくと同時に、つくり手とお客様との交流を深めるよい機会となっております。平成29年(2017年)以降、当プロジェクトの酒を純米酒にリニューアルし、720mlサイズの「おれたちが仕込んだ酒 純米大吟醸 初花」として出荷・販売をしています。地元作家に毎年描き下ろしていただくイラストをあしらった巻紙の仕様も好評です。
「おれたちが仕込んだ酒 純米大吟醸 初花」令和元年(2018年)度
新発田の中山間地区での酒米づくり